【就労B】就労移行支援体制加算とは?取得要件を分かりやすく解説!

就労継続支援B型事業所では、さまざまな「加算」を活用することで、サービスの質を高めつつ事業所の収益につなげることができます。
今回はその中でも、利用者の一般就労を後押しする仕組みである 「就労移行支援体制加算」 について、内容や算定方法をわかりやすく解説します。
就労移行支援体制加算とは?
就労継続支援B型事業所の利用者が、一般企業などに就職し、6か月以上継続して雇用された場合(就労定着者) に、前年度の実績に基づいて翌年度の1年間、所定の単位数を算定できる加算です。
加算の単位数について
就労移行支援体制加算は、(Ⅰ)~(Ⅳ)まで区分があります。
イ 就労移行支援体制加算(Ⅰ)
⑴ 利用定員が20人以下
㈠ 平均工賃月額が4万5千円以上の場合 93単位
㈡ 平均工賃月額が3万5千円以上4万5千円未満の場合 86単位
㈢ 平均工賃月額が3万円以上3万5千円未満の場合 79単位
㈣ 平均工賃月額が2万5千円以上3万円未満の場合 72単位
㈤ 平均工賃月額が2万円以上2万5千円未満の場合 65単位
㈥ 平均工賃月額が1万5千円以上2万円未満の場合 58単位
㈦ 平均工賃月額が1万円以上1万5千円未満の場合 51単位
㈧ 平均工賃月額が1万円未満の場合 48単位
⑵ 利用定員が21人以上40人以下
㈠ 平均工賃月額が4万5千円以上の場合 49単位
㈡ 平均工賃月額が3万5千円以上4万5千円未満の場合 44単位
㈢ 平均工賃月額が3万円以上3万5千円未満の場合 40単位
㈣ 平均工賃月額が2万5千円以上3万円未満の場合 36単位
㈤ 平均工賃月額が2万円以上2万5千円未満の場合 32単位
㈥ 平均工賃月額が1万5千円以上2万円未満の場合 28単位
㈦ 平均工賃月額が1万円以上1万5千円未満の場合 23単位
㈧ 平均工賃月額が1万円未満の場合 22単位
⑶ 利用定員が41人以上60人以下
㈠ 平均工賃月額が4万5千円以上の場合 35単位
㈡ 平均工賃月額が3万5千円以上4万5千円未満の場合 31単位
㈢ 平均工賃月額が3万円以上3万5千円未満の場合 28単位
㈣ 平均工賃月額が2万5千円以上3万円未満の場合 24単位
㈤ 平均工賃月額が2万円以上2万5千円未満の場合 21単位
㈥ 平均工賃月額が1万5千円以上2万円未満の場合 18単位
㈦ 平均工賃月額が1万円以上1万5千円未満の場合 14単位
㈧ 平均工賃月額が1万円未満の場合 13単位
⑷ 利用定員が61人以上80人以下
㈠ 平均工賃月額が4万5千円以上の場合 27単位
㈡ 平均工賃月額が3万5千円以上4万5千円未満の場合 24単位
㈢ 平均工賃月額が3万円以上3万5千円未満の場合 21単位
㈣ 平均工賃月額が2万5千円以上3万円未満の場合 18単位
㈤ 平均工賃月額が2万円以上2万5千円未満の場合 16単位
㈥ 平均工賃月額が1万5千円以上2万円未満の場合 13単位
㈦ 平均工賃月額が1万円以上1万5千円未満の場合 10単位
㈧ 平均工賃月額が1万円未満の場合 9単位
⑸ 利用定員が81人以上
㈠ 平均工賃月額が4万5千円以上の場合 22単位
㈡ 平均工賃月額が3万5千円以上4万5千円未満の場合 20単位
㈢ 平均工賃月額が3万円以上3万5千円未満の場合 17単位
㈣ 平均工賃月額が2万5千円以上3万円未満の場合 15単位
㈤ 平均工賃月額が2万円以上2万5千円未満の場合 13単位
㈥ 平均工賃月額が1万5千円以上2万円未満の場合 11単位
㈦ 平均工賃月額が1万円以上1万5千円未満の場合 8単位
㈧ 平均工賃月額が1万円未満の場合 7単位
ロ 就労移行支援体制加算(Ⅱ)
⑴ 利用定員が20人以下
㈠ 平均工賃月額が4万5千円以上の場合 90単位
㈡ 平均工賃月額が3万5千円以上4万5千円未満の場合 83単位
㈢ 平均工賃月額が3万円以上3万5千円未満の場合 76単位
㈣ 平均工賃月額が2万5千円以上3万円未満の場合 69単位
㈤ 平均工賃月額が2万円以上2万5千円未満の場合 62単位
㈥ 平均工賃月額が1万5千円以上2万円未満の場合 55単位
㈦ 平均工賃月額が1万円以上1万5千円未満の場合 48単位
㈧ 平均工賃月額が1万円未満の場合 45単位
⑵ 利用定員が21人以上40人以下
㈠ 平均工賃月額が4万5千円以上の場合 48単位
㈡ 平均工賃月額が3万5千円以上4万5千円未満の場合 43単位
㈢ 平均工賃月額が3万円以上3万5千円未満の場合 39単位
㈣ 平均工賃月額が2万5千円以上3万円未満の場合 35単位
㈤ 平均工賃月額が2万円以上2万5千円未満の場合 31単位
㈥ 平均工賃月額が1万5千円以上2万円未満の場合 27単位
㈦ 平均工賃月額が1万円以上1万5千円未満の場合 22単位
㈧ 平均工賃月額が1万円未満の場合 21単位
⑶ 利用定員が41人以上60人以下
㈠ 平均工賃月額が4万5千円以上の場合 34単位
㈡ 平均工賃月額が3万5千円以上4万5千円未満の場合 30単位
㈢ 平均工賃月額が3万円以上3万5千円未満の場合 27単位
㈣ 平均工賃月額が2万5千円以上3万円未満の場合 23単位
㈤ 平均工賃月額が2万円以上2万5千円未満の場合 20単位
㈥ 平均工賃月額が1万5千円以上2万円未満の場合 17単位
㈦ 平均工賃月額が1万円以上1万5千円未満の場合 13単位
㈧ 平均工賃月額が1万円未満の場合 12単位
⑷ 利用定員が61人以上80人以下
㈠ 平均工賃月額が4万5千円以上の場合 27単位
㈡ 平均工賃月額が3万5千円以上4万5千円未満の場合 24単位
㈢ 平均工賃月額が3万円以上3万5千円未満の場合 21単位
㈣ 平均工賃月額が2万5千円以上3万円未満の場合 18単位
㈤ 平均工賃月額が2万円以上2万5千円未満の場合 16単位
㈥ 平均工賃月額が1万5千円以上2万円未満の場合 13単位
㈦ 平均工賃月額が1万円以上1万5千円未満の場合 10単位
㈧ 平均工賃月額が1万円未満の場合 9単位
⑸ 利用定員が81人以上
㈠ 平均工賃月額が4万5千円以上の場合 21単位
㈡ 平均工賃月額が3万5千円以上4万5千円未満の場合 19単位
㈢ 平均工賃月額が3万円以上3万5千円未満の場合 16単位
㈣ 平均工賃月額が2万5千円以上3万円未満の場合 14単位
㈤ 平均工賃月額が2万円以上2万5千円未満の場合 12単位
㈥ 平均工賃月額が1万5千円以上2万円未満の場合 10単位
㈦ 平均工賃月額が1万円以上1万5千円未満の場合 7単位
㈧ 平均工賃月額が1万円未満の場合 6単位
ハ 就労移行支援体制加算(Ⅲ)
⑴ 利用定員が20人以下 42単位
⑵ 利用定員が21人以上40人以下 18単位
⑶ 利用定員が41人以上60人以下 10単位
⑷ 利用定員が61人以上80人以下 7単位
⑸ 利用定員が81人以上 6単位
ニ 就労移行支援体制加算(Ⅳ)
⑴ 利用定員が20人以下 39単位
⑵ 利用定員が21人以上40人以下 17単位
⑶ 利用定員が41人以上60人以下 9単位
⑷ 利用定員が61人以上80人以下 7単位
⑸ 利用定員が81人以上 5単位
要件について
就労移行支援体制加算を算定するためには、以下の主な要件を満たす必要があります。
・就労継続支援B型事業所を経て企業等に就職し、6か月継続して雇用された者(就労定着者)がいること
・雇用形態(正社員、パート、アルバイトなど)や労働時間等労働条件の内容は問わない。
・前年度に1人以上の「就労定着者」がいること
計算式
利用定員及び平均工賃月額に応じた所定単位数×前年度の就労定着者数
※ハ、二については利用定員に応じた所定単位数に前年度の就労定着者数を乗じて得た単位数を加算する。
例
就労継続支援B型(Ⅰ)6:1の人員配置
定員20名
前年度就労後の6か月以上勤務した方 1名
平均工賃月額が1万5千円以上2万円未満 703単位
地域単価 10.57(5給地)
58単位×10.57円=613円/日
13名の利用者が、20日間通所した場合
1カ月
613円×13人×20日=159,380円
年間(4月から3月の1年間)
159,380円×12か月=1,912,560円
就労定着者1名での計算になりますが、年間約191万円の加算収入になります。就労定着者の人数を増やすことで大きな収入源となることが見込まれます。
就労定着者とは?
就労定着者の定義は以下になります。
通常の就職の場合
就職してから6ヶ月継続して雇用された方が対象です。
(例)2024年10月1日に就職した場合、2025年3月31日に6ヶ月継続したとみなされます。
労働時間延長や休職からの復職の場合
一時的にB型事業所を利用し、その後6ヶ月継続して就労している方も対象になります。
労働時間の延長の場合→就労継続支援B型の利用終了日
休職からの復職の場合→実際に企業に復職した日
転職した場合
離職後1カ月以内に再就職し、最初の企業就職から起算して6か月継続して就労している方も対象となります。
※過去3年間に、当該指定就労継続支援B型事業所において既に当該者の就労につき就労移行支援体制加算が算定された方については、都道府県知事又は市町村長が適当と認める場合に限り、就労定着者として扱うことができます。
取得のための注意点
就労移行支援体制加算を取得するためには、指定権者(都道府県又は市町村)に届出が必要になります。加算を取得するために準備する書類については指定権者のHPをご参照ください。
まとめ
就労移行支援体制加算は、利用者の就労を支援する事業所の取り組みを評価し、収益にもつながる重要な加算です。
しかし、「要件が複雑でよく分からない」「うちの事業所は取得できるのか?」など、ご不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。
加算は事業所にとって大切な収入源になります。取得できる加算はできるだけ取りたいですよね。
当事務所では、加算を取りたいけど、要件に適合しているかを知りたい等、事業所様の加算に関してのお悩みのご相談も受け付けております。
当事務所は主に千葉県を中心とした、松戸市、市川市、船橋市、野田市、柏市、流山市、我孫子市、鎌ケ谷市、白井市等の指定申請サポート、運営サポートを専門とする行政書士事務所です。是非、お気軽にご相談ください。


